2020.06.12 6月のニュースレターを発行しました
6月のニュースレターを発行しましたので掲載いたします。
以下ニュースレターの内容を一部抜粋しました。
初夏を迎え、そろそろ衣替えの季節となってきましたが、気温の変化にお障りなくお過ごしでしょうか。 季節の変わり目は自律神経が乱れ身体の不調や免疫力の低下が起きやすいです。
梅雨の時期で外に出られない時も、お家でSoraのヨガ動画を見て身体を動かし免疫力アップを目指しましょう!!
また、夏場は、エアコンなどで身体を冷やしてしまい
身体がだるい・調子が悪い...でも、病気じゃない!?ということがあります。
東洋医学には「未病」という考え方があります。 これは健康と病気の間の状態を指します。
まだ病気にはなっていないが、今後、病気になる可能性があるという状態です。
この「未病」という状態を治す意味は、これから発症しそうな病気を予防する為と、すでになってしまった病気の悪化と二次疾患の予防を目的としています。
未病に鍼灸
人間の身体を健康に保つ為に、生体内では自律神経が内蔵の働きを調整したり、環境の変化に対応する為、暑かったら汗をかく、寒かったら震える、なども自律神経によって調整されています。
鍼灸にはストレスなどで乱れた自律神経を整える効果や、体内の異物を除去する免疫細胞を活性化する効果が解明されています。
もちろん普段の食生活による免疫力向上、運動習慣によるストレスの軽減、鍼灸によって身体を整えるといった複合的に生活習慣を見直すことがより効果的です。
夏場こそ冷え症に気を付けましょう。
冷え症とは、血液の流れが悪いため毛細血管へ温かい血液が流れず、血管が収縮し、そのために手足などが冷えてしまう状態の事です。
3つ以上当てはまると冷え症の可能性があります。
普段の生活で冷え対策しましょう!
1.おふろにゆっくりつかる
ぬるま湯の半身浴をしてみましょう。
30分以上ゆっくりお湯につかって
リラックス!
2.水分の取りすぎに注意する
水分を摂ったらキチンと排泄することが大事。 十分な運動をせず水分が体内に残ると身体を冷やす原因になります
3.体を温める食材を食べる
温かい飲食物を摂りましょう。
生野菜よりも温野菜、冷たいジュースより白湯にして体の内側から温めましょう。またゴボウ、黒ごま、山芋、生姜などの食材は身体を中から温める効果があります。
2020.06.04 鍼灸で着床率が上がるって本当? 胚移植直前にできること。
当院でよく質問をいただく内容について今日は一部をご紹介いたします。
鍼灸で着床率が上がるって本当?
胚移植直前にできることってないですか?
という内容について書かせていただきます。
実は、、、
1.体外受精の場合は胚移植時期
2.タイミング・人工授精の場合は着床時期
鍼灸治療を行うことで
着床率が約15%上昇すると言われています。
下記のグラフは「健康プラス」という雑誌の37号に掲載されているものです
統合医療と併用して体外受精(IVF)を行うハイブリッド方式では通常の
体外受精の時と比べ30%以上の差があることがわかります。
当院の直近1年間のデータでも
胚移植前後に鍼灸を行うと
30~34歳で 74.5%
35~39歳で 49.7%
40歳以上で 21.3%
の方が妊娠されています
アメリカ生殖医学学会誌でも
胚移植日に鍼灸治療を行うことで
鍼を行わない組 鍼治療組
デンマーク 22% 36%
ドイツ 13.8% 28.4%
オーストラリア 23% 31%
上記のような妊娠率になっています
鍼灸治療で妊娠率が上昇するのはすごいことですね!
では、実際どのような鍼灸を行うのか?
主に着床時期に行う鍼灸は、腰や仙骨の辺りに鍼をさせていただきます。
また、当院ではさらにスーパーライザーやサンビーマーという医療機器を併用して子宮の血流量をアップさせたり、身体をリラックスさせることで着床しやすい環境を作ってあげるようにしています。
2020.05.20 YouTube「妊活チャンネルSora」を始めました
今回、YouTube動画を始めました。
主に妊活の内容となっていますが、テーマが自宅でできるセルフケア、生活習慣改善による体質改善ですので、一般の方が観ていただいても参考となることが多いかと思いますので是非ご視聴くださいね!
初回のお話は「ミトコンドリアを活性化させる3つの方法」についてとなります。
ミトコンドリアは人の体重の約10%程度存在するといわれています。何をしているのかというと、私達の身体のエネルギーを作っている場所になります。
ミトコンドリアが減ってきたりすると様々な疾患になりやすくなったり、もちろん妊活にも大きく関係しています。
是非ご覧下さい。
ご参考になれば、チャンネル登録お願いいたします^_^
2020.03.10 肥満と不妊症の関係
肥満は不妊症の原因になる
太っている方は不妊になりやすいと言われています。
この事実について、多くの方は知っているようで、実はあまり意識されていないのではないかと思います。
肥満の患者様に”太っているから痩せなさい”とは中々言いにくいのですが、実際、肥満は明らかに妊孕性の低下につながるという事実があります。
肥満とは?
肥満を定義するうえでは、まずBMI(ボディー・マス・インデックス)について理解する必要があります。
BMI= 体重kg ÷ (身長m)2
適正体重= (身長m)2 ×22
という計算式があります。
BMI(Body Mass Index)は肥満の指標として世界的に広く用いられています。
WHOは、BMI 30以上を肥満と定義しています。
一方、日本ではBMI 25以上を肥満と定義しています。
これは日本肥満学会が定義した基準で、日本人の場合はBMI 25を超えたあたりから、
耐糖能異常
糖尿病
脂質代謝異常症
高脂血症
高血圧
といったいわゆるメタボリックシンドロームと呼ばれるような病気の発症頻度が高まることが理由のようです。
【肥満が不妊につながる理由】
肥満が妊孕性に与える影響について、大きく2つの理由が考えられます。
①排卵障害(排卵がうまく行かない状態)になりやすい、また、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)との関連性が高い
②胚の質の低下による妊娠率の低下そして、、流産率が上がる
肥満と排卵障害、インスリン抵抗性、PCOS、糖尿病、子宮体癌との関係
PCOS患者の肥満頻度は約20%とされています。(肥満を伴わないPCOSというものもあります)。
肥満はインスリン抵抗性(細胞が糖をエネルギーとして取り込むために必要なインスリンが効きにくくなる状態)を高め、高血糖をもたらします。
これらは将来的に糖尿病のリスク因子になります。
また、インスリン抵抗性が高まると排卵自体がしにくくなり、結果として月経異常(無月経、希発月経など)を起こします。
肥満に月経不順を伴う方では、将来的な子宮体癌のリスクが高まるとも言われています(月経不順のある方は古い子宮内膜が更新されずに長く子宮内に留まることで、このような古い内膜から異型内膜(前癌状態)が発生し、その一部がさらに癌化につながるという指摘があります)。
肥満が必ずしもPCOSの原因になるという訳ではありませんが、PCOSに肥満が合併する頻度が高いこと、PCOSはそもそもインスリン抵抗性がベースにあることが多いことから糖尿病との関連も指摘されていること、また、肥満自体もインスリン抵抗性を高める可能性のあること、肥満、PCOSが排卵異常、月経異常と関係すること、このような症例の中から子宮体癌の前癌状態が発生しやすいこと、また、糖尿病、高血糖自体が癌のリスク因子であること、など、肥満とPCOS、インスリン抵抗性、糖尿病、排卵異常、子宮体癌のリスクなどの関係性を知っておいていただきたいと思います。
身体の糖化度、耐糖能異常を調べてみたい方はご相談ください。
当院ではSHARP製のAGEs(最終糖化産物)測定器を使って糖化を調べることができます。
AGEsと不妊の関係は生殖医学会でも話題の一つとなっています。
一度調べて見られても良いかと思います。
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