2023.02.02 患者様の「44歳の方から妊娠報告いただきました」
徳島県板野郡北島町 鍼灸治療院
はり灸|整体・トレーニングSora
日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの近藤敏朗です。
患者様からの妊娠報告頂きましたのでご紹介します。
良かったらアンケート内容もご参考にご覧ください。
44歳の方です。
☆来院の目的をお聞かせください
不妊治療(移植を控え着床率を上げるため、質のいい卵子を育て採卵する為)
腰痛、肩こり、冷え症
☆今まで病院で行った治療法についてお聞かせください
タイミング療法、人工授精、顕微授精
検査は採血、精液検査、子宮鏡、卵管造影、EMMA検査
☆当院の妊活カウンセリングと鍼灸を受けていただいた感想について
以前通っていた病院では不安と不満しかありませんでしたが、神戸の病院を紹介していただけて本当に良かったと思いました。Soraさんに出会って私はこういう所に来たかったんだと思えました。相談しやすいし、アドバイスも丁寧、本当に心強かったです。不妊治療が苦しく嫌なものじゃなくて楽しくて希望を持って出来ました。近藤さんはじめスタッフの皆様にも優しくしていただいて心穏やかに治療ができました。
☆病院での治療や鍼灸以外にご自身で行っていたことがあればお教えください。
サプリメント(ショウキT-1、松康泉)
食事療法
☆同じようにお悩みの方への今までやって良かったことなどアドバイスがあればお聞かせください。
私は、ショウキT-1を主人には松康泉を勧めてもらいました。
1ヶ月ぐらいで手足が温かくなった様に感じました。
☆その他ご意見や妊活されている方へのメッセージ等があればご自由にお聞かせください。
勇気を出して鍼灸は近道なのかなと感じました。高齢になってくると血流も悪くなるので少しでも良くなると思います。終わりが見えない治療だから相談できる人や場所があると救われると思います。私自身何度も勇気づけられたし助けられました。1人でかかえこまないでまず相談してほしいです。
当院の鍼灸では体外受精やタイミング療法、人工授精の状況に合わせて鍼灸をすることで10〜15%の妊娠率が向上します。
根本的に着床不全の検査などをしていない場合は、確率が下がってしまうこともあるので、そのアドバイスもさせて頂いています。
妊活ことでお悩みの方は是非当院にご連絡下さいね
当院でカウンセリング・妊活鍼灸を受けてみたい方は是非ご連絡お待ちしております。初めての方のお問い合わせやご質問は、LINEからも可能です。
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2023.01.27 他人事じゃない「うつ病」の真実
徳島県板野郡北島町 鍼灸治療院
はり灸|整体・トレーニングSoraの中原です。
今回は現代人に増えてきていると言われる「うつ病」について、鍼灸師の観点からご説明させて頂きます。
目次
うつ病ってなに?
うつ病とは気分障害のひとつで、やる気が起きない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神状態に加え、眠れない、食欲がない、集中力が低下する、頭痛・肩こりがとれない、などの身体的症状も現れてきます。
最近では精神症状よりも身体的症状が強くでるためにうつ病と認知されにくい「仮面うつ病」という言葉もできているほど、思っているより多くの人がうつ病の症状を抱えています。
なんで「うつ病」になるの?
うつ病の主な原因と言われているのが、脳内で神経同士の情報を伝達するための物質(神経伝達物質)であるセロトニンの不足により発症すると言われています。セロトニンは心を落ち着かせる作用があり、さらにドーパミンやノルアドレナリンなどの情動に関する神経伝達物質のコントロールをしてくれる作用もあります。なのでセロトニンが不足すると心の落ち着きや情動をコントロールできなくなり、攻撃性が高まったり、抑うつ状態に陥りやすくなります。
セロトニンはなぜ不足するの?
原因Ⅰ ストレス
セロトニンはストレスに大きく影響を受けます。これはストレス時に放出されるコルチゾールというホルモンがセロトニンを抑制する為と言われています。
さらにコルチゾールは増加し過ぎると脳機能を障害する事が確認されており、うつ病患者の多くは血中コルチゾール濃度が高い傾向にあることも分かっています。
原因Ⅱ 食事
セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから合成されます。これは食事から摂取するしかなく、偏った食事をするとセロトニンの不足に繋がります。トリプトファンが多く含まれる食材は大豆製品、乳製品、穀類やピーナッツ、バナナなどが代表的な食材です。
原因Ⅲ 昼夜逆転の生活
セロトニンは日光を浴びる事で活性化されるので、昼夜逆転の生活は好ましくなく、さらにセロトニンから生成されるメラトニンは夜に眠くなるように体内のリズムをコントロールしてくれています。
ちなみに朝に日光を浴びて14~15時間後にメラトニンの分泌が増加すると言われています。
原因Ⅳ 運動不足
セロトニンはリズミカルな運動により活性化されると言われていて、ウォーキングやランニングと言った歩行運動、ヨガや瞑想を使った呼吸リズム運動が良いとされています。
さらに運動はストレスホルモンであるコルチゾールの抑制にも関与するので定期的な運動を生活習慣に組み込みましょう!
うつ病かもと思ったら!!
現代社会はあらゆる面で高度化し便利な一方で、人々の悩みは複雑化され「うつ病」が他人事ではなくなってきました。前述した通り、最近では仮面うつ病といった身体症状が強く出るケースも多く症状を放置してしまう事も少なくありません。症状を放置して悪化してしまう前に適切な対応をして早期改善を目指しましょう。
うつ病を簡易的にチェックするスクリーニングテスト(QIDS -J)が厚生労働省のHPに掲載されているのでそこで一度チェックしてみるのも良いでしょう。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/kokoro/index.html https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/02.pdf
うつ病にはり灸治療は有効?
うつ病患者は脳の特定の部位で脳機能の低下がみられる事が分かっており、そこに対して脳血流量を改善してあげることにより脳機能の回復が見込めます。
はり灸治療では首肩周囲や頭部へのはり治療、耳周囲への温熱治療により脳血流量の改善を図ることによりうつ病へのアプローチをしていきます。
さらに身体的症状に関してもはり灸治療で改善できる症状は多くあり、多方面からのアプローチが期待できます。
はり灸治療について詳しくは「はり灸って痛い!?怖い!? 初めての方へのはり灸ガイド」をチェックしてみて下さい!!
まとめ
「うつ病」はホルモンや脳機能の低下により起こるとされていて、本人の意思だけの問題ではありません。少しでも自分の精神面や体調面で違和感を感じたら病院へ相談することをおすすめします。
もちろんこちらの治療院でもご相談にのりますので、気楽にご相談下さい!!
2022.12.28 PMSって改善するの?
徳島県板野郡北島町 鍼灸治療院
はり灸|整体・トレーニングSoraの中原です。
今回は月経前症候群(PMS)について知識を深め、症状の軽減や上手な付き合い方を学んでいきましょう。
○PMSとは?
女性周期の内、月経前3日~10日に起こる様々な精神的または身体的不調が、月経と共に軽減または消失するものを月経前症候群(PMS)と呼びます。
○PMSになる原因は?
PMSのメカニズムは、はっきりとは解明されていませんが、排卵後から月経までの黄体期に女性ホルモンが急激に変動する事で起こるとされています。
ただホルモン値の変動が大きい人ほど症状が強く出るわけでは無く、ストレスの有無が大きく関係してくるようです。
○PMSの症状
□精神的症状
イライラ・情緒不安定・抑うつ感・不安感・集中力の低下など
□自律神経症状
不眠・食欲不振・過食・のぼせ・めまい・倦怠感など
□身体的症状
肩こり・腰痛・頭痛・腹痛・お腹の張り感・乳房の張り感・むくみなど
○PMSとストレスの関係性!?
PMSの症状は人によって差があり、中でも精神面の症状が強く社会生活、家庭内で支障をきたすものをPMDD(月経前不快気分症候群)と呼びます。こういったPMSの重症例においてはストレスとの関わり方が大きく影響しているようです。
ストレスと対峙した時それを良い方向へ考え直したり、プラスになる事を模索するなど、一般的にポジティブな考えの人がPMS軽症者に比べてPMDDの人には少ない傾向があります。
もともとの性格によりPMSの症状に差が出る事が分かりましたが、これはネガティブな人はどうしようもないと言うわけでは無く、ストレスに対峙した時に適切な対処を出来るかどうかで差が出ているので、「嫌な出来事が起きる→良い方向へ考え直す・プラスになる事を模索する」とうい思考パターンを意識してストレス軽減に努め、症状の緩和を目指しましょう。
○PMSとはり灸
PMSの症状にはり灸治療がどのように有効なのかご説明していきます。
□精神的症状・自律神経症状
精神的症状でイライラや怒りっぽくなる人は交感神経が強く、緊張が持続している状態、抑うつ感や集中力が低下している人は脳の一部の神経伝達物質の作用が弱まっている状態と言えます。自律神経症状に関しても交感神経と副交感神経のバランスの乱れが原因と言えます。
これらは通常、脳の働きにより正常に保たれていますが、脳も栄養源となる血液が不足すると働きに乱れが生じます。はり灸治療では首肩の緊張を緩和する事で、脳へ栄養血管である椎骨動脈の循環を改善し脳血流量の改善を図ります。さらに頭部へのはり治療は自律神経を整える効果があります。
□身体的症状
頭痛や腰痛、腹痛などの痛みに関しては局所の血流改善をする事により、発痛物質を抑制する事が出来ます。張り感やむくみに関しては循環状態が悪く、不要な水分などが滞っている状態なので、身体全体の循環状態の改善が大切になります。
はり灸治療では、局所や手足などのポイントを使って狙った場所の循環状態を改善を行っていきます。PMSでは人により症状も異なってくるので、その人に合った治療が必要になってきます。
○最後に
PMSは多くの女性が抱える問題です。はっきりとした原因は分かっていませんが、症状に対する対処法はいくつかあるので病院などに一度相談するのも良いと思います。一人で抱え込むのはストレスを溜め、症状の悪化に繋がる危険があるので無理をせず、周囲に症状を伝え理解してもらいましょう。
もちろん治療院へのご相談もいつでもお待ちしております。
2022.12.15 季節の変わり目こそ自律神経を整えよう!!
徳島県板野郡北島町 鍼灸治療院
はり灸|整体・トレーニングSoraの中原です。
皆さんは季節の変わり目によく体調を崩したりしませんか?季節の変わり目の不調は自律神経の乱れによるものかもしれません!
○なぜ季節の変わり目に体調を崩してしまうの?
季節の変わり目は温度や生活面において環境の変化が大きくなります。
春:生活面で4月は学校や会社での変化が大きい。
夏:気温が高くなり、冷房での室内外の温度変化が大きい。
秋:台風のシーズンとなり低気圧の影響がでる。
冬:気温が低くなり、暖房での室内外の温度変化が大きい。
このような季節の変わり目に起こる変化に対して、身体は順応する為に自律神経を働かせその環境に合わせようとします。この環境の変化(ストレス)が大きくなればなるほど自律神経への負担は大きくなり、体調を崩す原因となります。
○そもそも自律神経ってなに?
自律神経とは交感神経と副交感神経からなる、身体を自動的に調節してくれる神経の事を指します。
□交感神経の働き
・心臓の働きを促進(血管の収縮、血圧上昇、心拍速く)
・腸の働きを抑制
・瞳孔の拡大
・排便、排尿の抑制(膀胱を緩め、出口(括約筋)を絞める)
・気管支の拡張
・暑い時に発汗を促す
・寒い時に震える(骨格筋の収縮)
□副交感神経の働き
・心臓の働きを抑制(血管の拡張、血圧低下、心拍ゆっくり)
・腸の働きを亢進
・瞳孔の収縮
・排便、排尿を促進(膀胱を収縮させ、出口(確約筋)を緩める)
・気管支の収縮
自律神経とはこのように交感神経と副交感神経が互いに拮抗するような形で身体のバランスをとってくれています。皆さんが無意識下でしている呼吸や発汗の調整、さらに内臓の働きなどに関してもこの自律神経が基本的には勝手にコントロールしてくれています。
○自律神経が乱れるとどうなる?
まず自律神経が乱れるとはどのような状況かというと、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、どちらかの作用が強くなりすぎることを指します。ほとんどの場合ストレス過多による交感神経の亢進が原因で起こります。交感神経が過度になると、動悸や息切れ、過度の発汗、筋緊張の亢進(肩こり、頭痛)が起こります。さらに副交感神経への切り替わりがうまくできないと、不眠や疲労が取れないなどの症状もでてきます。
自律神経はストレスに弱い為、出来るだけストレスを溜め込まないように心がけることが大切になります。ストレスと聞くと精神的なものをよく思い浮かべますが、身体にとってのストレスとは気温の変化や、環境の変化(引っ越しや、転職)、もちろん職場や家庭でのイライラする出来事など、良い事、悪い事、関係なく身体に起こる変化はストレスとして受け入れます。多少のストレスは人間にとって必要な要素ではありますが、過度のストレスがかかると身体はそれに対抗する為に戦闘態勢を取りストレスに抗います。この戦闘態勢とは交感神経が優位になり身体が緊張した状態といえます。もちろんこの状態が長く続くと身体は疲弊し、抵抗力も低下してしまい不調が治らない状態へと陥ってしまいます。
○自律神経を正常に保つために!
では自律神経を正常に保ち、健康体で季節の変わり目を乗り越えるには何が大切になるのでしょうか!?
□生活習慣の見直し
・朝一で日光を浴びる:人間は日光を浴びる事で一日のリズム(サーカディアンリズム)がスタートする為、夜正常な時間に眠る為にも大切な生活習慣です。
・軽度の運動:週に2~3度の軽度な運動は身体の筋緊張をほぐし、循環改善をしてくれるので、同じ姿勢の続くデスクワークなどにはおススメです。
・腸内環境を整える:発酵食品や食物繊維を積極的に摂取し腸内環境を整える事は、胃腸の働きをコントロールしている自律神経に負担をかけない事にも繋がります。逆にトランス脂肪酸などを多く摂取すると善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やすことに繋がるので注意しましょう。
・自然に触れる:現代はPCやスマホが普及し、画面を長時間みる事での交感神経の昂りが問題となっています。週に1度でも自然に触れる事でリラックス状態へ身体を導くことは現代人にとって大切な習慣と言えます。
□はり治療で整える
はり灸治療では首肩まわりの筋緊張を緩和する事で、自律神経の中枢である脳への血流量を改善し自律神経を正常な働きへと導きます。さらに当院ではYNSAと言う頭にはりを刺入する治療により自律神経の調整を図ります。
はり以外にも耳元を温める温灸器や、岩盤浴の様なじんわり温かい遠赤外線の機器(サンビーマー・サンマット)などを使用し総合的に副交感神経を優位にする施術を行い、昂った交感神経を抑制し自律神経を整えます。
○まとめ
今回は自律神経の不調に関して、気温や環境の変化に影響を受けやすい事を説明させて頂きました。季節の変わり目を健康で過ごすために日頃の自己管理、身体のメンテナンス(はり灸治療など)を欠かさないように努めていきましょう!!
2022.12.03 更年期障害を理解し改善する為に
徳島県板野郡北島町 鍼灸治療院
はり灸|整体・トレーニングSoraの中原です。
今回は更年期障害についてはり灸治療でアプローチできる事や対策についてご説明させて頂きます。
~更年期障害とは~
更年期障害とは、女性の閉経前後5年くらいの更年期と言われる時期に起こる様々な不調に対して使われる言葉です。更年期は、卵巣機能の低下などの影響で女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減り身体に様々な変化が起こる「身体の転換期」でもあります。この時期に起こる加齢での身体的変化や、会社や家庭での環境の変化、その人のもともとの性格など、複雑な要因により起こるのが更年期障害と言われています。
~更年期障害の症状~
更年期障害には様々な症状があり以下の様な症状を訴える事が多いです。
・上半身のほてりやのぼせ感があり、汗が止まらないなどの症状がでる更年期障害の代表的な症状であるホットフラッシュ。
・めまい、動悸、胸苦しさ、冷え、倦怠感など自律神経様症状。
・肩こり、頭痛、腰痛など身体的症状。
・イライラ、不安感、意欲の低下などの精神的症状。
・エストロゲン低下により起こるとされる手指の不調。
~エストロゲンってなに?~
上記でもエストロゲンの低下により更年期障害の諸症状は起こると説明していきましたが、エストロゲンとはそもそもどのようなものでしょう。
エストロゲンは女性ホルモンと言われ、成長と共に分泌量が増え20代をピークに性成熟期を迎えます。その後閉経を機に急激にホルモンの分泌が減少していきます。
エストロゲンは生殖器官の発育、維持をする働きや、女性らしい体形作り、妊娠に向けては子宮内膜を厚くするホルモンです。エストロゲンはこの他に炎症を抑える作用があり、手指関節や脳血管の炎症を抑制しています。更年期になり手指の腫れや痛みが出やすいのはエストロゲンの抗炎症作用が低下する為と考えられます。手指の腫れや痛みは放置すると手のこわばりや、変形を起こしてしますので早急に対処することが大切です。ちなみに出産後もエストロゲンが一時的に減少するので、子育てと相まって腱鞘炎を起こしやすくなっています。更年期に物忘れが増えるのも脳の炎症が原因とも言われています。
~更年期障害とはり灸治療~
はり灸治療が更年期障害に対してどのように効果を発揮できるのかを実際の1症例と共にご説明させて頂きます。
・53歳女性 仙骨周囲の痛みと気分が落ち込みやすい事で来院。
治療内容:2週間に一度のペースで来院され、うつ伏せで仙骨周囲と首肩へのはり治療後、仰向けで頭部へのはり治療と温灸器にて耳周囲への温熱治療を行いました。治療後は仙骨周囲の痛みは軽減し、気分の落ち込みやすさについても回数ごとに感情をコントロールできるようになってまいりました。
治療解説:この患者さんの訴えは仙骨周囲の痛みが強く、それがずっと解消しない事で不安感が強くなり情緒が不安定になってしまい、時には動悸なども起きることや年齢の面から更年期障害ではないかと悩んでおられました。仙骨周囲の痛みに関しては病院にて仙腸関節の狭小化(関節の隙間が狭くなる事)によるものと診断されており、局所の血流改善と仙腸関節のストレッチなどにより痛みは改善されました。気分の落ち込みやすさについても、痛みが改善されることにより多少の改善はみられましたが、それに加えて頭部へのはりと耳周囲への温熱治療を行う事で脳血流を改善し、自律神経を整える事でさらに気分の不安定さが改善されました。
補足:更年期障害の主な原因と言われるエストロゲンの低下に関しては、はり灸治療でホルモン値を増やす事は不可能ですが、エストロゲンを産生する卵巣に対して血流改善を行い卵巣機能を改善してあげる事は可能です。さらに更年期障害はエストロゲンの要因以外にも複合的な要因により起こると考えられ、その部分に関してはり灸治療が有効な場面も多くあり、症状の改善の手助けをする事が出来ます。
~最後に~
更年期障害は少しのぼせやすいくらいの症状から汗が止まらない、イライラして情緒が不安定になるなど人によって程度も異なります。症状の重い人にとっては、病院にてホルモン補充やその他の治療で軽減するケースも多く耳にします。症状が気になる人はまず病院で相談し、自身の状態を把握する事も大切です。
もちろんはり灸治療にて改善できること、症状についての相談も気軽にご連絡お待ちしております。
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