2021.04.08 慢性的な疲労を改善!自律神経を整える鍼灸治療!!
徳島県徳島市応神町 鍼灸治療院
はり灸|整体・トレーニングSoraの中原です。
皆さんは日中のだるさや倦怠感、寝ても疲れが取れないなどの症状はありませんか?慢性的な疲労は集中力の低下や、抑うつ感の原因にも成り得るので早めに対処しましょう。
【慢性疲労の原因】
慢性疲労の原因は、日常における様々なストレス等により抑制された免疫系や、自律神経、内分泌系(ホルモン)の乱れなどが原因と考えられます。しかしこれらは相互に作用しており、自律神経の乱れは免疫系、内分泌系へ悪影響を及ぼします。どれか単独が原因と考えるより、総合的に身体の恒常性(一定の健康状態に保とうとする性質)を整える事が大切になります。
【鍼灸に出来ること】
鍼灸は投薬などと違い、身体の悪いものを除去するというより、生体本来が持つ恒常性を整える事により自己治癒力を高める事が目的となります。
鍼やお灸の刺激に対して身体は自身を守ろうと、自律神経を介して免疫系や内分泌系を調整する生体防御反応が起きます。さらにストレスにより起こる免疫抑制に対して抑制的に作用する事も分かっています。この身体の生理的な反応を利用して、本来の健康状態に戻す事が慢性的な疲労の改善に大切です。
オーバーユース(同一動作の繰り返し)による筋肉の疲労に対しても、鍼通電により筋緊張を緩和する事ができます。
鍼灸のメリットはこの自己治癒力の向上と筋疲労の緩和の2点に対してアプローチできるところにあります。
【日常生活で出来ること】
日常生活を見直し、規則正しい生活を送ることも身体本来の機能を取り戻すためには大切になります。まずは簡単に出来る事から実践してみて下さい。
・適度な運動—–週2~3回、12分早歩き程度の運動量
・ストレス解消——週に1度は自然に触れる
・バランスの摂れた食事——過食は控え腹八分目
・十分な睡眠——入眠30分以内、途中で起きてもすぐ眠れる、7時間以上を目指しましょう。
・腸内環境を整える——発酵食品、食物繊維を積極的に摂り、トランス脂肪酸は控えよう。
【気軽にご相談を】
慢性的な疲労は上記で述べた事項以外も考えられます。何となく疲れが取れないなどでもかまいませんので、気軽にご相談して下さい。
2021.02.18 デスクワークや重量作業でかかる腰への負担!?若くてもなり得る慢性腰痛。
徳島県徳島市応神町 鍼灸治療院
はり灸|整体・トレーニングSoraの中原です。
デスクワークや重量物を持つような作業の人は働いている人の中でも多くを占めていると思います。このようなお仕事での腰へのリスクについて解説していきます。
【デスクワーク・重量作業での腰への負担】
デスクワークをしている時、つまり前傾姿勢で椅子に座っている時の腰椎椎間板(腰の骨と骨の間にあるクッションの役割をしている物質)への負担は立っている姿勢と比較して1.8倍もの負荷がかかっています。さらに重量物(20kg程度)を立てった状態で持ち上げると4.7倍もの負荷がかかります。
【椎間板に負荷がかかるとどうなる?】
そもそも椎間板は一生を通じて負荷がかかるものなので、20歳前後からクッション作用が減少していきます。上記で述べた通り仕事上で負荷の強い人なら尚更変性は早くなり、若い人でも慢性の腰痛になるリスクは高いです。
このような状況が続くとクッション(線維輪)が潰れ、クッションの中身(核)が外へ出てしまい、周囲の神経を圧迫します。これが腰椎椎間板ヘルニアと言われている状態で、腰、足の痛みやしびれの原因となります。ここまで酷い状態にならなくても腰椎や椎間板の変性は誰もが起こるものです。
【慢性腰痛にならない為に】
椎間板自体には血管が無く、栄養供給は軟骨や周囲からの拡散によって栄養されるので腰周辺の血流が悪いと栄養不足となり椎間板のクッション性が損なわれます。さらに腰椎や椎間板の変性が進むと、周囲の筋肉で補おうとし筋肉への負担が増え腰痛の原因になります。
つまり腰周囲の血流量を常に良い状態に保っておくことが重要かつ、椎間板への負担の無い動作を心掛けて下さい。(椅子での作業中は前傾姿勢は避ける。重量物を持つ時は膝を使い出来るだけ腰椎への負担を減らす)
【腰痛治療】
腰痛には主に腰周囲の血流改善を目的に鍼灸治療を行います。局所の腰周囲への鍼通電により筋肉の緊張を緩和し、腹部への圧迫、赤外線照射による腰周囲の血流改善を図ります。(腰周囲の筋肉を栄養する腹大動脈へのアプローチ)
慢性の腰痛に関しては、頭鍼や遠絡療法を治療に取り入れる場合もあります。
頭鍼、遠絡療法に関してはこちらをご一読下さいhttps://www.sora-hari.jp/acupuncture/
腰に違和感のある方は、遠慮なくご相談下さい。
2021.02.17 CRPS(複合性局所疼痛症候群)でお悩みの方!遠絡療法とYNSAを一度お試しください!
難治性症状にも積極的な施術を行っております。
西洋医学的に診断された症状を東洋医学的に治療する遠絡統合医学・遠絡療法やYNSA(山元式新頭鍼療法)など他では受けられない治療法を駆使して難治性疼痛の治療に取り組んでおります。
今日は、CRPS(複合性局所疼痛症候群)という難治性疼痛の治療についてご紹介したいと思います。
すでに、CRPSと診断された方はご存じと思われますが、
以下のような症状でお悩みの方はもしかするとCRPSかもしれません。
✅怪我、骨折などをきっかけに傷は治癒したのに痛みが治まらない。
✅痛む場所が移動したり、時間によって痛みが出たり出なかったりする。
✅長い間、痛みやむくみが続いたり、関節の動きが悪くなったりする。
✅ビリッと電気が走るような痛み、火傷をしているような熱い痛みを感じる。
✅レントゲンやMRI検査などでは異常がみつからず原因不明といわれた。
なんらかの原因で末梢神経や中枢神経が損傷や障害をされたことによって生じる痛みを神経障害性疼痛といいますが、軽く触れただけで激しい痛みを感じたり、何もしていなくても強い痛みが出たり、焼けるような痛みがあります。
CRPSは、重度の神経障害性疼痛のひとつです。
多くは、怪我や手術、あるいはギプスなどによる関節の長期固定などをきっかけとして起こり、激しい痛みや触ると悪化する痛みが続きます。これといったきっかけなく発症することもあり、しばしば原因不明といわれてしまい、精神的なものとして心療内科を紹介されたりするケースも少なくありません。
痛みの感じ方としては、電気が走るような激痛(電撃痛)や火で焼かれているような激痛(灼熱痛)が発生したり、浮腫や皮膚血流の変化を伴う場合も多々あり、交感神経の関与が疼痛を引き起こす一因と考えられています。
一般的な治療法としては、薬物療法(非ステロイド系抗炎症薬など)、交感神経ブロック・交感神経切除術、リハビリテーション・理学療法などが行われます。
当院では、上記のような一般治療で改善されない症状に対して、遠絡療法という東洋医学的なツボを使用した治療やYNSA(山元式新頭鍼療法)という鍼による治療を行っています。
痛みのある部位を触ることなくり治療ができるので安心して受けて頂いている方が多いです。
【遠絡療法による治療の実際】
遠絡療法は、注射や薬、手術などを必要としません。体の表面にあるツボのようなポイントを、ソフトレーザーや押し棒で刺激します。しかも、症状が出ている部位は刺激しないため安全です。
刺激に使うポイントは、鼻の下、口元、のど、腹部、手、足、指、などにあります。
【YNSAによる治療の実際】
YNSAは、鍼を使用しますが実際に痛みのでている箇所には施術しません。
頭にある反応点に鍼で1~2mm 程度刺激するだけです。
それにより、交感神経の緊張を和らげ痛みの緩和につながります。
2020.11.26 なぜ肩こりが治らないのか?正しい肩こりの治し方!
【そもそも肩こりとは??】
首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉がその中心になります。
【原因】
首や背中が緊張するような姿勢での作業、姿勢の良くない人(猫背など)、運動不足、精神的なストレス、なで肩、連続して長時間同じ姿勢をとること、冷房などが身体を冷やしてしまうなどが原因といわれています。
よく肩こりは、3大原因として【筋肉疲労】【血行不良】【末梢神経のダメージ】などと言われています。
ですが、当院では4つ目の原因として【慢性痛の悪循環】を考えています。そして、これこそが最も肩こりが治らない原因だと考えています。
【慢性痛の悪循環】とは何かというと、
1.痛みやコリ(知覚神経の興奮)
⇩
2.交感神経の興奮(血管の収縮)、運動神経の緊張(筋肉の緊張)
⇩
3.血流障害
⇩
4.酸素、栄養不足
⇩
5.痛みの原因物質が蓄積する。
⇩
1.へ戻り悪循環となる。
この悪循環のスタートでもある知覚神経の興奮は、肩を強い刺激でマッサージしたり、肩こりが気になるからといって触りすぎたりすることで起こります。さらに肩への強い刺激は筋線維を壊すことになり、これを繰り返すと筋線維が硬くなり、慢性の肩こりの原因となってしまいます。
【正しい治し方とは??】
肩こりは上記の悪循環を断ち、肩周辺の血流状態を正常に保ち、肩こりの原因筋へ酸素や栄養を運んでやることで改善されると考えます。
~悪循環の改善~
×気になるからよく触る
⇩⇩
○気になる時は肩甲骨を動かして肩周辺の循環を良くしてあげる
×肩こりが酷いので強く揉んでもらう→交感神経興奮、筋緊張強める
⇩⇩
○鍼灸治療により自律神経を整え、鍼通電により筋を緩める→交感神経抑制、筋緊張緩和
特に慢性の肩こりの人はこの2点に気を付けて改善していきましょう。
その他、肩周囲のトラブルも原因別に、運動指導、食事面の改善、適切な治療のアドバイスをさせて頂きますので気軽にご相談下さい。
2020.09.06 未病ケアが大切!鍼灸による定期メンテナンスがオススメ!
鍼灸や、東洋医学というと「どこか不安」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、鍼灸は、世界保健機関(WHO)が鍼灸治療の適応疾患を発表し、世界的に鍼灸の効果が認められています。
当院では今まで、多くの患者様を治療させていただきました。
ですが、以下の図のように、せっかく良くなっても数カ月や1年以上の歳月
が経過すると痛みや不調が再発される方がいます。
図のように、「痛くなったときだけ」通院してこられる方は、再発のリスクも高く、場合によってはさらに悪化させてしまってからお越しになられる方もいます。当院の患者様の3分の1ほどの方が上記の図のような通院方法でお越しになっておられます。
そこで、患者様に治療にお越しいただくオススメの方法についてご説明します。
まず、鍼灸はなぜ効果があるのかについて復習の意味も込めて書かせていただきます。
鍼灸はなぜ効果がある?
鍼灸はなぜ効果があるのでしょうか? いろいろな作用機序が考えられていますが、基本的には、鍼や灸が体の表面に分布する感覚神経を介して、脊髄さらには脳に作用すると思っていいでしょう。
1.鎮痛と鎮静効果
鍼灸によって、感覚神経を刺激すると、脊髄や脳といった中枢神経において、「内因性オピオイド」と呼ばれる鎮痛作用物質の分泌、脊髄レベルでGABAによる鎮痛作用、同時に、視床下部からオキシトシンによる抗ストレス作用による鎮静効果により、鎮痛効果や精神の緊張状態をやわらげ、ストレスを緩和する効果があります。
2.自律神経の調整
鍼灸は、中枢神経や脊髄を介して、自律神経が支配する心臓、胃、腸、膀胱などの調整します。特に日々交感神経優位な生活をしていると腸の動きも抑制されています。鍼灸により自律神経のバランスが調整されると、副交感神経の働きにより睡眠が良くなったり、胃腸の働きも活発になるのです。いわゆる自律神経失調症などにも効果が期待できます。
3.自然治癒力・免疫力を向上させる
鍼灸は、鍼や灸を用いてツボを刺激し、皮膚や筋肉などの組織に微小の傷をつけます。そして、傷を修復するため細胞が活性化することで自然治癒力・免疫力を高める効果があります。問題がある患部や経穴(ツボ)に鍼や灸を用いて、刺激を与え、病気の治癒や予防に役立ちます。人が本来持つ自然治癒力や免疫力を高めて治療から病気やケガの予防まで行います。
以上のように、鍼灸には主に3つの作用があります。
痛いときに鍼灸をすると上記の1の作用により痛みが楽になります。
ただ、鍼灸の最もよい効果は実は上記の2と3になります。
2と3の、自律神経調整作用や自然治癒力の向上により痛みや不調の再発予防の効果が期待できます
ということで当院の治療イメージは以下の図のようになります。
当院のお越しの方の3分の2の方がメンテナンス重視で通院されてこられます。
症状がなくても、定期的に身体のメンテナンスを
身体の調整として、具体的にいえば交感神経と副交感神経のバランスをとることで自律神経を正常に調整する、免疫力を向上させる目的で定期受診していただきます。
現代の流れは、西洋医学や東洋医学を問わずに、治療よりも予防です。症状のあるなしに関わらず、鍼灸で予防をすることも健康長寿につながる一つの方法と当院では考えています。
メンテナンスの時期や来院頻度は人それぞれです
よく質問されるのが来院頻度です。まず、症状がしっかり改善するまでは週1回程度がオススメですが、症状により異なりますので担当施術者からご説明させていただきます。
メンテナンスは、人それぞれですが、一番多いのは月1回~2カ月に1回程度です。通院されていると不調がでてくるタイミングがわかるようになる方も多いので、自分のルーティーンを見つけてみてください。
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