2021.09.26 季節の変わり目の不調には『自律神経のメンテナンス』がオススメ
少しずつ気温が下がってきましたね。
夏の間に屋外と室内、乗り物の中などは温度差が大きくなり、身体の体温調節機能がフル回転したため、秋は自律神経のバランスを崩してしまいがちになります。
◎体温調節機能の戸惑い
そもそも、私たちの身体には外部の気温が上がったり、下ったりしても、体温を37℃前後の一定に保つ調整機能が備わっています。
37℃というのは体内のさまざまな代謝に関わる酵素が最も働きやすい環境だからです。
そのため、暑くなれば、汗をかくことで、寒くなれば、血管を収縮させたり、筋肉をふるわせたりすることで、体温を一定範囲内に保とうとします。
ところが、夏は、本来暑いのにもかかわらず、エアコンによって、屋内の温度が低くなると、屋外との差が大きくなり、身体に備わった体温調節機能が頻繁に働くことになり、その結果、自律神経のバランスに影響を及ぼすようになります。
自律神経は脳の視床下部を介してホルモンや免疫系統と密接に繋がっています。
そのため、自律神経のバランスは、若い頃は若さで維持できますが、30代も半ばを過ぎると、その力が低下し、自律神経のバランスを崩し、ホルモンバランスや免疫機能にも影響を及ぼしてしまいかねません。
このような理由で夏の終わりに自律神経をメンテナンスすることはとても重要です。
◎自律神経のバランスを整える
そもそも、自律神経は、私たちの意志とは無関係に働く、自立(自律)した神経なので、直接、コントロースすることが出来ません。
そのため、間接的に働きかけることになります。
自律神経は、交感神経と副交感神経が交互に働くことで、身体のさまざまな機能をコントロールしているとされています。
自律神経のバランスを整えるには、身体の働きのほうからメリハリをつけるということになります。
1)動いて汗をかくことを心掛ける
まずは、運動です。身体を動かすことで、じわしわと汗が出てくるような、自然な発汗を促すのが効果的です。
体温調節機能が低下してしまうと、汗をかきにくくなってしまうことがあります。
湯船に浸かったり、半身浴でも、汗をかくことができますが、身体を動かし、体温をあげて汗をかくほうが効果的に自律神経のバランスを整えることつながります。
2)深呼吸(呼吸法)をする
深く、ゆっくりとした呼吸を繰り返すことは、自律神経のバランスを整えるのにとても効果的です。
ゆっくりと、深く、息を吸うと、交感神経優位になり、反対に、ゆっくりと、深く、息を吐くことで、副交感神経が優位になります。
このことを繰り返します。
3)大笑いする
呼吸法と同様、大笑いしているときは、交感神経優位になり、その後、副交感神経が優位になります。
このように、身体を動かし、深呼吸を繰り返し、大笑いし、メリハリの効いた生活を心がけます。
エアコンという、ある意味で、不自然な環境にいることによって、起こりえる身体のバランスの狂いは、人間として備わった身体の働きのメリハリをつける、つまり、人間として(進化論的に)、自然な状態を維持することで修復するということです。
◎体温を上げる
夏から秋にかけては、改めて、身体を冷やさない、そして、意識的に体温を上げることが大切な時になります。
夏は、本来、暑い季節であるにもかかわらず、薄着とエアコン、飲食で、身体が冷えてしまっているのが現代人の特徴です。
そのまま秋になり、気温が下がってくると、さらに、身体を冷やしてしまうことになりかねません。
そのためには自らの体温を維持する必要があります。
体温のもとになる「熱」は、食べた糖や脂肪などのエネルギー源を、呼吸で取り入れた酸素によって、燃やすことで、エネルギーが放出され、産み出されます。
エネルギーの代謝に伴い産生されるわけです。
そのため、体温を上げるには、まずは、このエネルギー代謝がスムーズにいくようにすること、そして、基礎代謝を高めることになります。
1)エネルギー代謝をスムーズにする
エネルギー代謝をスムーズにするためには、エネルギー源になる糖や脂質をしっかりと食べ、それらを燃やすための酸素を効率的に取り込み(呼吸法)、代謝をすすめるのに必要なビタミンやミネラルなどの微量栄養素を不足することなく摂取するということになります。
2)基礎代謝を高くする
私たちの身体は絶えずエネルギーを消費しています。
つまり、活動時だけでなく、安静時にも、エネルギー源を燃やして、エネルギーを産生し、熱を放出しています。
そして、安静時のエネルギー消費のことを安静時代謝と言うのですが、これが基礎代謝で、基礎代謝で消費されるエネルギーのほとんどが、体温をつくるわけです。
ですから、体温を高くするためには、この基礎代謝を高めるのが最も効果的です。
そのためには、基礎代謝の中で最も熱を産み出す筋肉をつけることです。
筋肉は身体の中の最大の臓器であり、筋肉も細胞でできているわけですから、動かしていないときでも、活動しています。
筋肉は、安静時に最も多く、熱を発するのです。
そして、筋肉を増やすためには、腕立て伏せやスクワット、腹筋、ダンベル運動などの筋力トレーニングを習慣化することです。
体温を上げるためには、これらの筋力運動を根気よく続けることです。
3)たんぱく質の多い朝ごはんを食べる
体温は夜中の2〜3時頃最低になり、明け方から徐々に上昇し始めます。
朝に体温をしっかり上昇させるためには、食べること、それも、熱の産生がより多くなるたんぱく質をとることです。
そのためには朝食をしっかりと食べます。
お勧めは、和食(ごはん、納豆、卵)です。納豆と卵の組み合わせは理想的なたんぱく質だからです。
4)セロトニンを増やして闘う
自律神経の乱れからくる、体調の不良、鬱病や躁鬱病
2010年の段階で東京大学の実験では、精神疾患を画像で診断する方法を検討しております。方法としては、脳の血流量により、鬱病や躁鬱病を診断していました。
前頭葉の血流が改善する事により、セロトニンが増え自律神経の乱れを整え鬱病や躁鬱病の軽減になります。
当院取り扱っているサプリメント「松康泉」はセロトニンを上昇させるなどの働きがあります。
この季節はサプリメントを使用してみるのも良いですよ。
【自律神経の不調には鍼灸もとてもオススメ】
以前に書いたブログですが当院で行っているオススメの治療について
記載しておりますので是非ご覧ください。
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