徳島 鍼灸・不妊・美容の専門治療院|はり灸・整体・トレーニング Sora

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2023.05.28 AGEs(最終糖化産物)とは

本日は、当院でトレーニングや妊活の方によく測定しているAGEsについて書かせていただきます。是非ご一読いただき生活習慣の見直しに役立ててください。


AGEs について

アンチエイジングへの関心が高まる昨今、老化を促進する危険因子「糖化ストレス」の対策は不可欠と言えます。近年、糖尿病や耐糖能異常の人が増加している背景があるように、美容だけでなく健康面でも「糖化ストレス」によるリスクが懸念されています。「糖化ストレス」とは、糖化反応によって身体に影響するストレスのことを指します。糖質とタンパク質が熱に反応することを「糖化(メイラード反応)」と言い、「糖化」が起こると生成されるのが「終末(最終)糖化産物(AGEs-Advanced Glyeation End Products)」です。糖化して本来の機能を失い、変性したたんぱく質は、細胞や臓器に炎症を引き起こし、老化を加速させる要因となっています。AGEsが体内に増えると、老化が加速し、加齢に伴う様々な病気の引き金になると考えられています。AGESは、いわば、たんぱく質が劣化して機能が損なわれた物質であるため、誰でも加齢とともにAGEsが蓄積していきますが、同じ年齢でもその蓄積度には個人差があります。今回はAGEについで深掘りしていきます。


1.内因性 ACES(生体内で生じる)

体内でAGEsが最もできやすいと言われているのは、「食後高血糖」の状態です。食後高血糖は、血管の内皮細胞を傷つけ、その傷がついた部分を中心に血栓の発生リスクが高まります。また、高血圧も血管内皮細胞障害に影響するので、生活習慣病が気になる方は糖化による健康リスクに注意が必要です。

2.外因性AGES(食べ物に含まれ、体内に吸収される)

たんぱく質と糖が過熱されて生じた AGEs を食事(や嗜好品)として取り込むと、体内に蓄積されます。食事に由来するAGES の多くは、吸収されることなく体外へ排出されますが、約7%は排泄されずに体内に残ると言われています。特に、高温の調理方法により、AGEs がつくられやすくなるため、注意が必要です。

3. AGEs化による影響

AGEs による影響は、皮膚のシミやシワ、たるみによる老け顔が広く知られています。ただし、表面的な老化に留まらず他にも次の影響が挙げられます。体内のコラーゲンがAGEs化すると、さまざまな器官や臓器の障害が起こります。具体的には血管が老化(動脈変化)したり、腱が硬く切れやすくなったりします。また椎間板ヘルニアや骨組しょう症、変形関節症が発症する可能性も高くなります。

4.ASEs と健康

Diabetologia らが行った、一般住民7万人以上を対象とした研究では、AGEs の醤積が多いグループは糖尿病や心臓病に3倍かかりやすく、死亡リスクは5倍、寿命も短いということが明らかになっています。AGEs の蓄積度が高い人は握力が弱くて歩くスピードも遅く、転倒や骨折もしやすいので、健康寿命を縮める
リスクもあります。

5. AGEeの蓄横を抑制する習慣

JInt Med Res らが行った約1万1000人を対象に実施した大規模研究では、「定期的な運動」「十分な睡眠」「禁煙」「精神的ストレスの軽減」「朝食の摂取」「糖分の多い食品の摂取を控える」ことによって、AGESの蓄積が抑えられることが報告されています。つまり、食生活の習慣を改善させる事がAGEs対策となります。

6. AGEs を増やさない食事

同じ食品でも、調理法によって AGEsは異なります。高温調理は、AGEsが多く生成されやすく、「生」→「蒸す・ゆでる」→「煮る」→「炒める」→「焼く」→「揚げる」の順でAGEsが増えると言われています。
また、お酢やレモンは抗糖化食材なので、積極的に取り入れることが望ましいです。


当院では、SHARP製のAGEsセンサーを用いて測定を行っています。
ご来院中の方でしたら無料で測定していますので是非ご来院の際にスタッフまでお声がけください。

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