2023.11.09 胃腸の不調に効果的な「はり灸治療」とは?
徳島県板野郡北島町 鍼灸治療院
はり灸|整体・トレーニングSoraの中原です。
胃腸の不調は多くの人にとって一般的な問題であり、日常生活に不便さや不快感をもたらすことがあります。この記事では、はり灸治療が消化器健康のサポートにどのように役立つかについて詳しく説明します。
目次
◆はり灸と胃腸の関係性!?
はり灸と胃腸の関係性は東洋医学的な観点と西洋医学的な観点とで少し違いがありますが、どちらの視点から見てもはり灸による胃腸への影響は起こるとされています。
■東洋医学
東洋医学では身体を巡るラインが12本あり、それを12経絡と呼び、その12本のライン上にツボと呼ばれる点が無数にあると考えられています。この経絡の中には胃経や小腸経、大腸経といった胃腸に関する(厳密には臓器の胃や小腸大腸とは違う)ラインもあり、症状に応じた経絡、ツボが治療に使われてきました。
■西洋医学
胃腸の働きは迷走神経という副交感神経性の神経により支配されており、自律神経の乱れやストレスによる影響で機能が低下すると胃腸の動きが悪くなり不調が起こるとされています。はり灸は副交感神経の働きを活性させる事で、胃腸への影響を与えるとされています。
◆どんな胃腸症状が適応なの?
はり灸治療では胃腸の働きが低下する事により起こるとされている疾患や、痛みに関しては適応される事が多いです。
■適応される疾患
・胃腸の蠕動運動の低下により起こる消化不良や便秘、下痢
・ストレスの影響による過敏性腸症候群など
・胃痛(例外あり
■適応外の疾患
・胃がん、大腸がんなど
・潰瘍性大腸炎やクローン病
・虫垂炎
・その他胃腸に器質的な問題のある場合は病院を受診して下さい
◆はり灸のメカニズム
胃腸の不調に対してどの様なメカニズムではり灸が効果を発揮するのか説明していきます。
■自律神経の調整
身体の四肢に対するはり灸の刺激は侵害受容器(痛み刺激を受け取る場所)から一度脳へ伝わりその後、副交感神経を介して全身へ反応を起こします。
これははり灸刺激により副交感神経が優位になる事を示しており、胃腸の蠕動運動は副交感神経優位で活発になる為にはり灸治療が胃腸の不調に効果的だと言えます。
実際にはり灸治療中にお腹が鳴ったり、空腹感が出たりと言う患者さんも少なくありません。
■痛みの緩和
はり灸はパルスという通電機器を使用する方法があります。これは一定の周波数で鍼に電気を流す事で、脳内で鎮痛物質の分泌を促す目的があります。
この鎮痛物質はβ-エンドルフィンといって気分の高揚や幸福感といった作用もあり、脳内麻薬とも言われています。
■血流の増加
血液は全身へ栄養を運ぶ役割を担っていますが、臓器も例外なく血液の栄養を受けます。そのため臓器の機能を保つためにも血流を良くする事は大切になります。
はり灸は身体に微少な傷を付け、その修復過程に血液が集まってきます。その他にも副交感神経が優位になる事で血管の拡張が起こり、血流状態が良くなる作用もあり、この身体の仕組みを利用して胃腸などの臓器に対しても循環改善し機能を保ってくれます。
◆まとめ
今回は日常生活で緊張やストレスを感じると胃腸の不調が起きるメカニズムなどにフォーカスしてきましたが、もちろん胃腸は食事の通り道であり、栄養を吸収する場でもあるので食事による胃腸の不調も大いにあります。
当院では日頃の食事面でのアドバイスや、ストレスを軽減させる生活の提案も致しておりますので気軽にご相談下さい。
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